今回の投稿では、Boyz II Menの「End of The Road」のコード進行を取り上げたいと思う。
この曲はもはや説明不要だろう。普段R&Bを聴かない人でもこの曲ぐらいは耳にした事があるくらい有名な一曲だ。
「End Of The Road」(1991)
動画はBoyz II Menの公式Youtubeチャンネルより。
曲全体を通して、90年代のR&Bによくあるクセの強いテンションコードや、部分転調がバンバン使われているという訳ではなく、むしろポップソング寄りの作品だ。
でもそれが故にとても聴きやすく、なによりキレイな伴奏が耳に残る。
さっそくコード進行を見ていく事としよう。
コード進行
Key of Eb Verse |Eb, Ebsus4, Eb|Bb/C, Cm|Ab, Gm7|Fm7, Fm7/Bb| |Eb, Ebsus4, Eb|Bb/C, Cm|Ab, Gm7|Fm7, Fm7/Bb| Pre-Chorus |Cm, Baug|Eb/Bb, Am7b5|AbM7, Gm7|Fm7, AbM7/Bb| Chorus |Eb, Ebsus4, Eb|Bb/C, Cm|Ab, Gm7|Fm7, Fm7/Bb, AbM7/Bb| |Eb, Ebsus4, Eb|Bb/C, Cm|Ab, Gm7|Fm7, Fm7/Bb, AbM7/Bb|
考察
全体的にダイアトニカルなコード進行で、Ebのキーからはみ出たコードはほぼ使われていない。
構成的には、ヴァースとコーラスの部分はほぼ同じ。
コーラスの部分では、4小節目と8小節目の所にAbM7/Bbが追加されている。
Fm7/Bbは、Ebのキーのツーファイブのオンコードで、AbM7/Bbは4度と5度のコードのオンコード。2つとも終止形の役割を担っている。
プリコーラスの部分は、いわゆるクリシェでベースの音がC-B-Bb-A-Ab-G-Fとどんどん下がっていく進行となっている。これは、J-Popのヒット曲にもよく見られる定番パターンだ。
特段、複雑なコードが使われている訳ではない為、なんかさっぱりとした考察となってしまったが、筆者がコード的に気になったのは上記の部分が中心であった。
あとは強いて言うなら、この曲のコーラスの部分コードはメロディーの音に合わせて、後からコード進行を付けた感じが強いという所。なので、このコード進行を基に、別のメロディーを考えるのは結構難しいと思う。
そういう意味では、使われているコード自体は至ってシンプルだけれども、実はかなり練り込んで作られた一曲として捉える事が出来るかもしれない。。。
今日はこのくらいで。
オリマテ(Oriental Material)
今回はこれくらいで。
オリマテ(Oriental Material)
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