【R&B コード進行】Feelin’ Inside By Bobby Brown

コード進行

今回は80年代後半から90年代前半にかけて、

R&B界の一時代を築いた漢 Bobby Brownの曲を取り上げたいと思う。

Bobby Brownというと、下記に紹介しているような、

ゴリゴリなダンスチューンの印象が強いかもしれない。

今回は、数あるBobbyの名曲の中でも、

もう少し90年代なノリの曲のコード進行について見ていきたいと思う。

Bobby Brownの有名な曲

Bobby Brownは、

80年代半ばに当時所属していたグループである「New Edition」を去り、

ソロとしての活動を本格的にスタートしていく。

デビュー当時は、New Jack Swing全盛の時代という事もあり、

ゴリゴリのダンスチューンで大ヒットを連発させる事になる。

特に有名な曲はこのあたりになるだろう。

いずれの動画もBobby Brownの公式Youtubeチャンネルより。

「Every Little Step」

とにかくイケイケな感じが伝わってくる楽曲だ。。

「My Prerogative」

今回取り上げる曲

先に挙げたLate 80’s的なサウンドももちろんクールなのだが、

より90年代派なあなたにオススメしたいのは、こちらの曲だ。

「Feelin’ Inside」(1997) by Bobby Brown

New Jack Swing系のトラックに比べるとBPMやや遅め、

ドラムの音数も少なく、より90’sな仕上がりの曲となっている。

そして、コード進行も結構おしゃれだ。

コード進行

曲全体を通して、下記の8小節のコード進行が繰り返されている感じ。

4小節目と8小節目のコードは、曲の場所によって微妙に違うコードが使われているが、

今回は下記のコードまでに留める事とした。

※コード進行はあくまで筆者の耳にはそう聴こえるというもので、必ずしも原曲通りとはならない事を予め断っておく。

Key of D

|Bm9|F#m7/B|Em9|Gb7(#9), Gb7(b9)|  
|Bm9|F#m7/B|Em9|Em7/A, Gb7| 


考察

特におしゃれに聴こえるのは、4小節目と8小節目の部分だと思う。

まずは4小節目の部分について、ここはGb7(#9), Gb7(b9)と書いたが、

この曲のキーはBm(D)なので、本来Gbセブンスはこのキーの中には含まれない。

なので、この部分の解釈としては、Dのキーの3度のコードであるF#m7が、

ドミナントセブンスに部分転調されたという事になる。

次に8小節目のEm7/Aについて、ここはDのキーのツーファイブのオンコード

役割としては終止形を担い、最後はb9を抜いたGb7で締めくくられている。

今回の曲みたく、曲のセクション終わりに、

少しJazzyなコードが使われている曲が90年代のR&Bにはたくさんあって、

(この曲では4小節目と8小節目のボーカルとあまり被らない部分)

案外、これが90年代のR&Bがおしゃれに聴こえる理由なのかもしれない

と、筆者は考えていたりする。

あとはHip Hopのドラムの影響も大きいかもな。

今日はこのくらいで。            

オリマテ(Oriental Material)

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